東武伊勢崎線には「伊第〇〇〇号踏切道」という番号が起点側から順番につけられていて、廃止された踏切は欠番となり、基本的に番号は固定となっています。
羽生市内においては、加須市との境にあったと思われる「伊第238号踏切道」から、利根川の堤防上にあったと思われる「伊第274号踏切道」まで、37か所存在していたと思われますが、調査しますと
加須~南羽生間の「239」「241」「243」「247」
南羽生~羽生間の「251」「252」「254」「256」「257」「259」「261」「266」「267」
羽生~川俣間の「268」「269」「271」「272」
の17か所が現存しています。
昭和36年(1961年)に踏切道改良促進法が施行されて以来、踏切は大幅に減っていて、羽生市における37か所→17か所の減少もその影響も大きいと言えるでしょう。
廃止された踏切のうち加須~南羽生間の羽生市神戸(ごうど)に存在していた「伊第244号踏切道」は令和3年度と、比較的最近に廃止された踏切です。うっかり廃止の瞬間を見逃していました。
私はこの踏切を2009年と2015年に撮影していました。
2009年(平成21年)11月14日
この踏切は自動車の通行は不可で、基本歩行者、2輪車しか通行できなかったようですね。
2015年(平成27年)6月6日
そして廃止後
2024年9月22日(雨が降っていたので暗くてすみません)
まだ踏切装置関連の機器は残ってますね。取り換え用の遮断機の”竿”もありました。
GoogleEarthで見てみると
2021年11月にはまだあり、2022年3月に工事?、2024年1月ではきれいになくなっていました。
この踏切道は「羽生市道8221号線」でした。
こちらは令和6年3月の羽生市議会において、廃止されています。
羽生市議会の会議録を検索すると、他にも廃止に関しての議論の対象となっている踏切があったようです。(県道の陸橋開通によるもので、市を上げて反対している模様です)
この伊第244号踏切道の廃止も、付近で工事中の国道125号の跨線橋を2車線から4車線への拡幅にも関係しているのではないかと思われますが、市内の道路行政を含め幅広く見ていかなくては、と思った次第です。